capriccioso

気まぐれに

2023年1月6日 リズム

Saint Niklaaskerk, Gand, 2019.

8時起床。7日連続のお粥ごはん。レーズンパンを頬張る家族を羨みながら、せっせと口に運ぶ。コロナで喉を痛めてから、安心して口にできるものといえば、お粥とうどんくらいだ。悩みだった顔の丸みはとれたけれど、代わりに行き場のない食欲がむくむくと膨らんでいる。

今日は夜に読書会が控えている以外に予定はない。やるべきことはいくらでもあるのだけれど。気まぐれに仏作文を一つ解く。解けない。それほど残されていない日にちを思うと胃がキリキリと痛む。

逃げるように母の横に座ると、次に観るドラマを決めかねているようだった。自宅療養でしばらく家を出ることができなかった分、気になっていたドラマは全て見切ってしまったらしい。それでも次から次へと表示される予告編の数に韓国ドラマ市場の豊かさを思う。

いつまでもくつろいでばかりいる娘に痺れを切らしたのか、母には珍しくリモコンを操る手を止めた。暗にそろそろ勉強してはどうかと言っている。まずは机に戻ることから始めようと自分に言い聞かせて、そそくさと自室に戻った。

修論を終えてしばらくは自責の念と将来の不安に駆られて、まともに座っていられなかった。今日は不思議と床に足をつけ、背筋を伸ばして机に向かうことができる。久しぶりに再開した読書会は、やるべきことが明確なので、どれほど精神が揺れていようと何とかこなすことができる。

今、私に必要なのはリズムだ。コロナで予想外に大きく乱れた生活を一つひとつ立て直してみよう。書くことを通して、自分と向き合うことがその一助となるはずだ。やるべきことをやる。自分を取り戻すことができるまで、できるだけ淡々と日々を生きるのだ。